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iOSアプリがリジェクトになった場合におけるApple審査員との電話交渉の注意点について

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リジェクトされた後のAppReviewのやり取りの中で、担当審査員が「電話で話しますか?」と打診してくるケースがあります。あるいは、こちらから「電話で話したい」と伝えるケースもあるでしょうか。

あきらかに仕様の誤解(特に外国人による日本の文化や商習慣の誤解)であったり、こちらが強いカードを切ることができる有利な状況のときは電話で話したほうが審査がスムーズに進みます。

ですが、AppReviewにて何度かやり取りを続けて膠着状態になったときに担当審査員が「電話で話しますか?」と言ってくる場合は、「このアプリは審査に通せない」ということを明確に伝えたいという理由が多いです。ですので、高圧的な態度を取られることも多いです。

もちろん例外はありますが、審査において不利な状況(ブラックではないがグレーだろうなと感じるレベル)の場合は電話交渉は避けるべきでしょう。

不利な状況下での電話交渉について少し掘り下げます。

日本在住のデベロッパーの場合、電話の相手は日本語のできるネイティブの外国人もしくは日本人です。後者の場合は日本人ということもあり意思疎通はスムーズですが、英語では伝わらない微妙なニュアンスも伝わることで場合によっては諸刃の剣になりますので注意が必要です。英語が堪能な方で英語で交渉したほうが伝わるということでしたら、その旨事前に伝えることで英語での交渉も可能です。

電話交渉にてNGを出されたら二度と申請できない・絶対に公開できないという意味ではありませんのでその点はご安心いただいて問題ないのですが、アプリのコンセプトをきちんと説明できるように準備および説明できる方が電話で交渉しないとすぐにリジェクトの方に話をもっていかれてしまいますので、電話対応の人選はとても重要かと思います。

AppStoreConnectの「App Reviewに関する情報 」の「連絡先情報」に記入した方でなくても(AppReviewでのやり取りはもちろんのこと)電話対応は可能です。「連絡先情報」の電話番号にかけてほしいときはその旨を、指定した電話番号にかけてほしいときはその旨をAppReviewで伝えれば問題ありません。電話受取可能な時間帯を指定することも可能ですが、残念ながら無視されることもい多いです。タイムゾーンが異なりますので考慮してくれるかどうかはApple次第といったところでしょうか。

交渉の注意点ですが、規約に抵触していない・先方の勘違いなど譲れない箇所に関しては主張したほうがよいですが、ごもっともな指摘に関してはその場で納得できないものだとしてもなるべく低姿勢で聞き入れたほうがよいでしょう。電話口で云われる内容が理不尽な内容でしたらAppReviewBoardへの申し立て、納得せざるを得ないような内容なら、コンセプトチェンジ、バイナリの大幅改修を前提として見直しを迫られるかもしれません。

アプリコンサルティングの専門家である株式会社プライムセオリーでは、各々のアプリの審査状況に合わせたリジェクトサポートを行っております。

もしお困りでしたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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